- Blog記事一覧 -肩が上がらない(四十肩/五十肩)
先週末の三連休でベランダの掃除を行い、
ブラシで一生懸命に
ベランダの床をこすった後から、
肩が痛くて上がらないという患者さんが来院されました。
肩関節を検査すると、
いわゆる四十肩/五十肩(肩関節周囲炎)になっており、
肩甲骨の外側(大円筋・小円筋)や前側(肩甲下筋)、
胸の筋肉(大胸筋)、
そして肩の前側の関節包などが動きを制限していることが解りました。
また、
体幹の動きを見ても、
体幹の回旋や側屈などの動きが極度に硬くなっていました。
肩関節が痛いと、
ついつい肩関節に注目しがちですが、
肩関節の動きは、
筋肉を包んでいる筋膜を介して、
体幹の影響を強く受けています。
※上肢(腕)は筋膜を介して体幹からぶら下がっている状態で、
筋膜の影響を、上肢⇔体幹どちらも強く受けます。
いわゆる四十肩/五十肩などの
肩関節周囲炎と言われる疾患は、
本来、肩と連動して動くはずの体幹が
硬くなって使いにくくなり、
肩関節のみが頑張って動くために、
肩関節に炎症が起きて痛みとなっていきます。
解りやすい例ですと、
後ろの物を取ろうとするとき、
腕だけを後方に回して取るような動きです。
これも、
正しい身体の使い方なら、
しっかりと体幹を回旋させて(後ろを振り向くような動き)、
そこから腕を伸ばす、というのが正しい使い方になります。
この患者さんも、
仕事でPC作業をしていて、
さらに休日などでも運動はせず、
そろそろ運動でもしなきゃ、と思っていたそうです。
四十肩/五十肩になってすぐは、
炎症反応による痛みが強いため、
積極的には肩関節を動かすような治療は行えません。
ですが、
体幹の使い方を治すことはできますし、
体幹の使い方を覚えると、
日常生活で肩関節にかかる負担が減ってくるため、
圧倒的に四十肩/五十肩の治りも良くなってきます。
この患者さんにも、
患者さんの身体の特性を分析して、
身体に合った体幹の使い方を指導して、
自宅でもできる体操やストレッチを指導しました。
ストレッチもただ伸ばせば良いというわけでは無く、
患者さんの身体に合わせて、
伸ばして良い筋肉と伸ばしてはいけない筋肉があります。
これは、また後日、ブログで記載しますね。
四十肩/五十肩でお悩みの方、
最近、肩の動きが悪いと感じる方、
肩の治療を受けているが改善しない方、など
気になる方は当院まで。
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