頸椎椎間板ヘルニア/ストレートネック/胸郭出口症候群
寝違い/むち打ち症/頸椎症性神経根症など
首周囲の症状には以下のような症状があります。
主な原因は「悪い姿勢」によると言われています。
悪い姿勢になる代表例は、猫背、パソコン作業、スマートフォンの操作の際の下向き・うつむき姿勢があげられます。
首を傾ける角度が増せば増すほど首にかかる負担は増えます。前屈0度で4~5キロ、前屈60度で27キロの負担がかかります。
そして、その状態を長時間維持し続けることは首の筋肉に過剰な緊張状態を長時間強いることになるので、首の筋肉が疲弊して徐々に首のカーブが失われていき、悪い姿勢となり頸椎が変形していきます。
また、骨盤や股関節に歪みが発生している人の場合、それを補うために背骨全体のバランスが変わってきます。骨盤の場合は、前傾が強かったり、後傾が強かったり、また骨盤が前に出ているタイプの人です。
骨盤の前傾が起こると腰は「そり腰」になるのでそれを補うために背中は後弯(猫背)しやすくなります。その結果、頭が前へ突出してしまいます。
足の有名な疾患に、外反母趾・偏平足・足底筋膜炎があります。
一見首の痛みとは関係がないように思えますが、実はこれらは姿勢や首のバランスを取るのと大きくかかわりがあるため首の痛みの原因となります。
スポーツも首の痛みの原因になりやすい傾向にあります。
柔道やレスリングなど首に大きな負荷がかかりやすい格闘技はもちろん、転んだ際に首に大きな負荷をかける可能性のあるスキーやスノーボードなども首への負担となります。
格闘技(ボクシング、レスリング、柔道、総合格闘技 など)による頭部や首への衝撃、顎を引き背中を丸くした姿勢も原因として考えられます。
睡眠中の寝相で首周りの筋肉に負荷がかかった状態で長時間寝たときなども要注意です。
通常であれば、寝ているとき無理な姿勢になった場合でも、自然と寝返りを打って元に戻すことができます。
ただ、ひどく疲れていたり、泥酔したりと眠りが深過ぎる状態のときは、寝返りが打てずに無理な体勢が長時間続きやすくなるので、首の痛みの原因となります。
患者様の症状と首の状態を把握し、その上で治療・リハビリ内容(理学療法、運動療法など)の選択、後療法(手技療法、矯正、マッサージなど)の開始時期、治療を決めていきます。
整骨院は「何でもマッサージ、何でも矯正」と思われがちですが、安静が必要な時は無理な治療は行いません。
痛みが強い時期には、首の安静保持を心掛け、頸椎カラー装具を用いることもあります。
炎症症状がある場合には、冷やすことで炎症が和らぎますので、アイシングを行います。
炎症が引き、痛みがある程度落ち着いてきたら、今度は患部を温める温熱療法を行います。
原因が、頸椎の関節や筋肉・靭帯である場合、頸部の緊張を解くことが大切となります。
また、姿勢の悪さは首・肩まわりの筋肉に負担がかかり、筋肉の張りにつながります。
できるだけ首・肩まわりの筋肉に負担をかけず、患者様の身体にとって「最適なバランス」になるように治療を行っていきます。
そのために、首や肩の筋肉の緊張を緩和する手技治療、頚椎の手技による矯正、首の土台となる胸椎や胸郭の矯正、姿勢指導、姿勢を改善するストレッチ指導、生活習慣の改善指導などにより、痛みの緩和と、起こっている首の痛みの根本原因の解消も図ります。
より根本的な解決をはかるためには体全体の骨格から改善することが必要になります。
患者様の 生活の質を落とさない事を第一の目的に、いま現在の症状に対してだけではなく、その後の経過も視野に入れながら治療方法を決定していきます。
手技によるマンツーマン治療は、患者様との会話の中で症状を聞きながらできる治療です。
当院での治療は、患部の状況と患者様の症状を聞き、それを基に判断するオーダーメード治療となっております。
※問診時に詳細に徒手検査を行いますが、治療をしても症状の改善がなく、上肢・下肢の筋力の低下が持続する場合、歩行障害・排尿障害などを伴う場合は整形外科の受診を勧めます。