インソール療法
インソール療法とは
人間の主な移動は歩行で、唯一地面に接しているのが足部になり、歩行時の床からの反カは、地面から靴ー中敷き一足へと伝達されます。このため、靴や中敷きが変化することによって、地面から人間の足への力の伝達の仕方が変化することになり、靴や中敷きがいかに重要であるかが容易に想像できると思います。インソール療法とは、この中敷きに凹凸を付け、人問の土台となる足の肢位や使い方を変化させるものになります。
当院で作製するインソールは、入谷式インソール(入谷式足底板)と言われ専用の機械で削ってインソールを作製するものと、入谷式インソールの考え方をもとに、細かいパッドを合わせ削らないでインソールを作製するものがあります。
入谷式インソールは、故・入谷誠が考案したもので、従来の足形を採ってその足型に合わせるインソール療法の手法とは全く異なり、姿勢や動作を足からの遠隔操作によってコントロールする概念で作製されます。そのため、単なる対処療法的な治療ではなく、症状の根本原因を捉えそれを改善させていくという手技治療の一つになります。
「入谷式インソールは、足から身体の姿勢や動作を変化させることにより、身体各関節のメカニカルストレスを減少させ、より効率的な身体動作を誘瀑するものである。」
痛みなどの症状の多くは身体のパランスが崩れてしまい、個々の筋肉の使い方が悪くなり微小なストレスが繰り返し掛かることにより発生します。
これが痛みや璽だるさなどの症状を引き起こす原因になります。
この微小なストレスを減らさなければ、いくら治療をしても普段の生活の中で身体の使い方が惑くなってしまう為、より旱期の治癒を目指すことが難しくなってしまいます。
インソールは、唯一地面に接する足をコントロ ールして、身体重心,足圧中心,床反カペクトルなどを調節することができるため、身体の姿勢や動作に起因する症状を改善させる事ができます。
そして足から身体の姿勢や動作を調節することにより,身体の個々の筋肉や各関節の微小なストレスを減らし、より効率的な身体動作を誘導し症状を改善させるものです。
また、多くの症例において足部操作を臨床応用する中で、足から身体の姿勢や動作が明確に変化することや、どのように変化するのかという法則性も分かるようになり、この法則性をもとに、メカニカルストレスを考え、これを減らすことで、痛みなどの症状が明確に改蕃し有効性が分かっています。
入谷式インソールでは、従来の足のみを診て作製するインソール療法とは、その作製過程や方法も全く異なり、単に足を採型したり、また既製品のインソール・局所のみのインソールパッドを貼付したりするものではなく、病態診断を基に、症状を身体機能の観点から捉え作製していくことに特徴があります。
入谷式インソールの作製過程や方法の大きな特徴として、以下の3つを挙げることができる。
入谷式インソールでは、足から身体の姿勢や動作を誘導することを目的としているため、幅広く臨床応用することができる。入谷式インソールが、どんなことに応用できるのかをここで紹介します。
入谷式インソールでは身体の姿勢や動作を誘導することで、痛みが出ている周所のメカニカルストレスを軽減させることができる。このため、痛 みなどの障害に対する治療手技として幅広く臨 床応用することができます。
入谷式インソールでは運動連鎖を利用して、足部からの遠隔操作によって身体各分節をコントロールすることができる。このことによって、足部以外の身体各華位の位置、閲節運動、閲節モーメントなどをコントロールすることができます。このため、膝関節、股関節や体幹、肩関節などの隣害にも帽広く臨床応用することができます。
入谷式インソールは両足に作製することを基本としています。このことにより、両足から身体重心、足圧中心、床反カベクトルなどをコントロ ールすることができ、安静時や動作時の姿勢を 効率よく制御することができます。
インソールは足に直接作用するため、足の形態を是正し、足の攪能をより効率よく発攘させることができます。さらに、足の疾患(扁平足、外反母趾、ハンマー趾など)に対する入谷式インソールは単なる足部矯正の範疇に留まらず、足部形態の改善を身体動作の改善に繋げることができます。
入谷式インソールでは障害の治療だけでなく、様々な運動特性に対する応用が可能なため、麻痺性歩行やスボーツ動作の改善などに対しても帽広く応用することができます。特に、スポーツの分野では競技やポジションによって特有の運動特性があり、各々の運動特性に応じて姿勢や動作を誘導することができ、スポーツパフォーマンス向上を目的にインソール作製もできます。
従来のインソールは足のみを診て作製していますが、靴の構造によりインソールに違いが生じるのは当然のことであり、身体の姿勢や勁作見る視点があれば、靴の構造によって姿勢や動 作も違ってくることが分かります。入谷式インソールでは靴ごとの特徴や欠点が身体の姿勢や動作に及ぼす影響を捉え、これを補正する役割もしており、基本的にはどのタイプの靴にも作製することが可能です。
入谷式インソールでは、足から身体の姿勢や動作を誘導することを目的としているため、幅広く臨床応用することができる。
入谷式インソールが、どんなことに応用できるのかをここで紹介します。
足の疾患(外反母趾、偏平足、モートン病、足底筋膜炎、足関節捻挫、足部の骨折、脱臼後の後療など)
膝関節、ふくらはぎの疾患(O脚・X脚、変形性膝関節症、ランナーズニー、ジャンパーズニー、内・外側側副靭帯損傷、内・外側半月板損傷、十字靭帯損傷、下腿三頭筋の肉離れ、シンスプリント、アキレス腱炎、アキレス腱断裂の後療など)
股関節、大腿部の疾患(変形性股関節症、先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全、坐骨神経痛、ハムストリングスの肉離れなど)
脊椎、骨盤の疾患(腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、脊柱側弯症、変形性脊椎症、仙腸関節炎、椎間関節性腰痛、胸腰椎圧迫骨折の後療など)
腰痛(筋膜性腰痛症、慢性腰痛、急性腰痛症などど)
首、肩の疾患(肩凝り、首凝り、五十肩、四十肩、腱板損傷、上腕二頭筋長頭腱炎、投球肩、胸郭出口症候群 、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症など)
その他(不良姿勢、骨盤の歪み、猫背、頭痛、足のむくみ・張り、こむら返り、身体がつる、冷え性、血行不良、スポーツ障害、仕事中の疲れ・辛さなど)
作製されたインソールは、個人の身体に合わせて、最適な動作、最適なパランスになるように作られているため、インソールを入れた靴で生活して頂くことで、姿勢や動作の矮正になり、治療の効果が継綬するため、早期に症状の改善が見込めます。
最初に問診を行い患者様の症状と身体の状態を把握します。
姿勢や歩行状態を観察
インソールを作製
インソールが完成
インソール作製
一般
22,000円(税込)
高校・大学生
11,000円(税込)
小・中学生
8,800円(税込)
※インソール作製の際にはインソールを入れたい靴をお持ちください。現在、履いている靴でも、新しい靴でも構いません。
※インソール作製は、2~3時間程度の時間がかかるため、完全予約制になっておりますので、事前にご予約ください。
※インソールは、通常であれば3~5年程度は使用できます。(スポーツで使用する際には、1~2年程度になります。)