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左手が痺れて冷たい。(胸郭出口症候群)

2019.07.30 | Category: 上半身

左手が痺れて、触ると冷たい感じがする、

という患者さんが来院されました。

 

首、胸郭、体幹、上肢など、

痺れの原因になりそうなところの検査を行うと、

胸郭出口症候群であることが解りました。

胸郭出口症候群とは…、

腕や肩の運動・感覚にかかわる神経や血管が障害を受け、

肩、腕、手のしびれや痛み、

手の動かしにくさなどの症状がでる状態です。

よく、肩こりとして来院されることもあります。

 

胸郭出口は物理的に狭い空間があり、

こうした場所で神経や血管が圧迫されることで、

胸郭出口症候群が発症し、

胸郭出口の圧迫がされやすい場所として、

斜角筋(首の筋肉)で構成される部分

鎖骨と肋骨の間

小胸筋(胸の筋肉)と肩甲骨との間に構成される部分

の3箇所が知られています。

 

この患者さんも、

もともと、

肩こりやPC作業による腕の疲労感などはあり、

マッサージなどにも行っていたそうですが、

症状が改善せず、当院に来院されました。

 

この患者さんは、

特に肩関節の動きが悪く、

両手がまっすぐ上がらず、

さらに、

背中を丸めたり、

胸を張ったりするような、

体幹や肩甲骨も動きが悪い状態でした。

 

体幹や肩甲骨の体操をお伝えして、

再度、検査したところ、

症状が改善していました。

この時、ポイントとなるのは、

胸郭・体幹・肩甲骨・肩関節の動きや

柔軟性を改善させ、

神経や血管の圧迫部位を広げるために、

どの方向に動かしていけば、

動きや柔軟性が改善し、

神経症状が改善するかです。

 

胸郭出口症候群の場合、

首や胸部などのマッサージやストレッチで

症状が改善することもありますが、

根本的に改善するには、

痺れなどの神経症状が出ないような、

身体の使い方に変えてあげることです。

これには、

マッサージなどではなく、

簡単な運動療法・リハビリが効果的です。

 

手の痺れでお悩みの方、

胸郭出口症候群と言われ牽引治療をしている方、

胸郭出口症候群と言われマッサージしかされない方、

胸郭出口症候群と言われ胸のストレッチしか指導されていない方、

手の違和感や重だるさなどでお悩みの方、など、

気になる方は当院まで。

 

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