- Blog記事一覧 -最近、肩が上がらない。
今年に入ってから、
肩のこりや動かしにくさを感じ始め、
7月になってから、
肩の痛みが強くなり、
腕が上がらないという患者さんが来院されました。
肩関節の検査すると、
肩関節周囲炎、いわゆる四十肩/五十肩(肩関節周囲炎)になっており、
腕を横に上げる動き(外転)で痛みを最も訴えていました。
また、
体幹の動きを見ても、
体幹の回旋や側屈などの動きが極度に硬くなっていました。
肩関節が痛いと、
ついつい肩関節に注目しがちですが、
肩関節の動きは、
筋肉を包んでいる筋膜を介して、
体幹の影響を強く受けています。
※上肢(腕)は筋膜を介して体幹からぶら下がっている状態で、
筋膜の影響を、上肢⇔体幹どちらも強く受けます。
いわゆる四十肩/五十肩などの
肩関節周囲炎と言われる疾患は、
本来、肩と連動して動くはずの体幹や肩甲骨が
硬くなって使いにくくなり、
肩関節のみが頑張って動くために、
肩関節に炎症が起きて痛みとなっていきます。
※よく言われる、老化による腱板の変性が原因ではありません。
もし、老化が原因なら、
お年寄り全員が四十肩/五十肩でなくては
おかしくなりますよね…。
解りやすい例ですと、
後ろの物を取ろうとするとき、
腕だけを後方に回して取るような動きです。
これも、
正しい身体の使い方なら、
しっかりと体幹を回旋させて(後ろを振り向くような動き)、
そこから腕を伸ばす、というのが正しい使い方になります。
この患者さんも、
お仕事を定年退職されて、
運動不足を感じていた、という事でした。
四十肩/五十肩などの肩関節周囲炎の経過は、
炎症期(freezing phase)
拘縮期(frozen phase)
回復期(thawing phase)
の3つに分類され、
炎症期は、
炎症反応による痛みが強いため、
積極的には肩関節を動かすような治療は行えません。
ですが、
体幹の使い方を治すことはできますし、
体幹の使い方を覚えると、
日常生活で肩関節にかかる負担が減ってくるため、
圧倒的に四十肩/五十肩の治りも良くなってきます。
この患者さんにも、
患者さんの身体の特性を分析して、
身体に合った体幹の使い方を指導して、
自宅でもできる体操やストレッチを指導しました。
四十肩/五十肩でお悩みの方、
最近、肩の動きが悪いと感じる方、
肩の治療を受けているが改善しない方、
老化が原因と言われ諦めている方、
治療に行ってもマッサージしかされない方、など
気になる方は当院まで。
正しい治療・正しい整骨院
千歳船橋駅前整骨院
千歳船橋駅前鍼灸院