- Blog記事一覧 -骨盤の位置だけで判断すると…
骨盤が前に傾き、
歩くと左右に揺れる感じがして、
治療に通ったが、
骨盤が前傾しているからと矯正の治療を受け、
その後から痛みが増してきた、
という患者さんが来院されました。
来院時も確かに骨盤が前傾している姿勢で、
詳しく問診で聞いてみると、
股関節の変形がある、
ということでした。
股関節は、
球状の関節で、
太ももの骨の先端(骨頭)が、
骨盤の受け皿(臼蓋)にはまり込んで関節を作っていますが、
股関節は構造上、
お尻側(後ろ側)のはまりが大きく安定しており、
前側のはまりは小さく、
骨頭が見えるような作りで不安定になっています。
股関節の変形などがあると、
股関節のはまりが悪くなって、
特に股関節の前側が不安定になってしまうため、
身体を安定させるために、
骨盤を前傾させて股関節のはまりを良くして、
安定性を高めようとします。
この患者さんの場合も、
股関節の変形による不安定性を
少しでも抑えようと骨盤を前傾させて安定性を高めていたのです。
そこで、
骨盤が前傾しているからと、
その前傾を戻すような治療を行ったため、
股関節の不安定性が増大し、
痛みが出ていたのです。
無理に骨盤を戻すのではなく、
股関節の安定性を高める運動療法を行ったところ、
症状は改善し歩行も安定していました。
当院では、
このように姿勢や歪みだけで身体を評価して治療をするのではなく、
なぜその症状が出ているのか、
問題は何なのか、
なぜその動きになっているのか、など、
根本的な原因について治療を行っております。
気になる方は当院まで。
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千歳船橋駅前整骨院
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